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今週の [ 全米女子オープン ]

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全米が涙したっ!!









Smelmanがよもやのスコア過少申告で失格となったUSO Open。

結局月曜のプレーオフに進んだのはTigor & Himada  

競技中に傷めた足をかばいながら奮闘するTigorに対し、Tigorのスプーンの飛距離とドライバーの飛距離が変わらぬHimadaが善戦  

18ホールで決着がつかない戦いは19hに突入し、ティーショットでミスをしたHimadaは3オンするもParパットが無情にもカップの横をすり抜け、ParをセーブしたTigorのメジャー14勝目が決まるという結末。

とにもかくにも一般的には歴史に残る大会となった。











時は流れて2029年・・・








 

あのUSO Open以来、Himadaが欠かさず持ち歩くのは、歴史的な戦いを伝える新聞各紙の切り抜きのスクラップブック。擦り切れたその表紙と同じぐらい、中に収められた切り抜きも色褪せている。

肘の故障によって10年前に引退せざるを得なくなり、一時は自暴自棄気味の生活から外見も擦り切れたスクラップブックのようになってしまったHimada。

ただ、昔の記事を眺める時にだけ何故か彼の目に力が蘇るのを知る人はほとんどいない。










そんなHimadaは今、Toroy Pinesのクラブプロ兼コースマネージャー。

そしてHimadaが整備したコース上で今まさに繰り広げられているのはUSO Women’s Open。

そして今日は最終日。











Himadaがみつめるモニターには、最終組が18番ホールのティーイング・グラウンドに立つ映像。 

Himadaの脳裏に20年前の自分の映像が一瞬蘇る。 

が、現実に戻ってそこにいるのはHimadaではなく、天才少女としてデビューし、しばらくは伸び悩んだが今は脂が乗りまくり、かつてのMaula Darbiesのように成長したMichole Weu。

脂が乗り始めた30代前半からその体型に比例するように安定感を増し、ここ数年はランクトップに君臨している名実ともに女王。






Micholeの紹介が終わりカメラがパン・・・

するとそこに一陣の涼風が吹きぬけたかのような爽やかさが画面から伝わってくる。

カメラが捉えたのは栗毛のカールしたショートヘアが似合う、かつてのWeuを思わせるような体型のレディ。










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おっと、これはギャラリー・・・ たぶん・・・・・・











実況アナウンサーがその素晴らしさ、美しさ、今大会の善戦の模様を声高に並べ立てるその相手は・・・
  
そう、それはSam-Alexos Woos




Himadaの目が暗い光を増す。

Himadaがあの時18番のラフで苦しんでいた時、18番グリーン脇の母親の腕の中で静かに眠っていたであろうSam-Alexos  

Himadaがやっとの思いで3オンした時、すでに2オンを果たしたTigorへの大声援で目をさましたであろうSam-Alexos  

HimadaがParを逃し、Tigorの優勝が決まった時、わけはわからないまでもニコニコしていたであろうSam-Alexos





その張本人が、US女子アマを3連覇して今大会に鳴り物入りでやってきたのだ。

なんとHimadaの目の前に。





すでにツアーからは身を引き、Tigorへのリベンジの術を無くしていたHimadaに取って、この娘はアイドルでもなければアマチュアながら最終日最終組で優勝争いをする血統書付きのスーパーアスリートでもなく・・・ 

獲物でしかない。






HimadaがToroy Pinesに身を置く理由  

それは、かつてコースが自分を苦しめたように、自分が手を入れたコースの難しさで現役のプレーヤーを、あわよくばTigorを苦しめてやろうというサディスティックな気持ち。



Himadaが今もなおその当時のスクラップを持ち歩く理由  

それは、片時もTigorへのリベンジという自分の心の火種を消さないため。







そういうわけなのである。






コースに牙を植え付け、Himadaが10年近く待ち望んできたリベンジの機会。

直接のターゲットであるTigorへのコースでのリベンジはまだ叶っていないが、Sam-Alexosならば獲物としては充分以上。その状況が目の前にあるのだ。

モニターを見るHimadaの口元に笑みが浮かび・・・

「Hello, Miss Sam-Alexos Woos - my baby. You are about to get my gift for you.」











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モニターから視線を外し、窓越しにHimadaが見る18番ホール。

そこにあるのはHimadaの手が入ったモンスター。今回は440yPar4の設定だ。

馬の背になったフェアウェイはドローでフェアウェイ右サイドを狙うか、フェードで左サイドを攻めない限り、ボールをラフへといざなう。それも高いランの出ないような球質がマスト。

ちなみに今大会ここまでの全選手のフェアウェイキープ率は20%を切り、平均ストロークは4.8を超え難度は一番。







そして裸婦・・・ いや、ラフ。







Himadaが5年の歳月をかけて執念で開発した新しいタイプの芝。

Poanna種をベースに遺伝子書き換えなどの技術まで駆使して生み出したのは新種のAhokaina種。

特徴はヘッドスピードが速くなればなるほど抵抗を増す太い茎、そしてその茎かららせん状に伸び、ボールの衝撃に反応してオジギ草のようにボールを巻き込むように遺伝子設計された細くて柔らかいが強靭な葉。

別名、怨念の芝・・・









Himadaが見つめる中、Sam-Alexosがティーショットのアドレスに入る。

彼女のスコアは赤字の1、対して現在2位で追うMicholeはEven。  

あの時と似ている。





シャフトが風を切る音とインパクト音が交じり合う。およそ50m/sのヘッドスピード。

Sam-Alexosは初日から三日間、奇跡的にラフを経験していない。

いつもより低めのドローで右サイドに出た球は設計者の意図をあざ笑うようにフェアウェイ右サイドにランディングする。

Himadaの負けか・・・

いや、ランが多い。  

フェアウェイでとどまるのか、それとも…  







ギャラリーの大きなため息・・・  ラフだ







良く見るとラフに入ってからのボールの軌跡がわかる。ボールとの接触でAhokainaの葉が反応した跡だ。

案の定Sam-Alexosのボールはまるで小さな鳥の巣にある卵のような状況。  

ほくそ笑むHimada。

何も知らずにまだ余裕のような表情のSam-Alexos。

そしてTVがたまたま映し出したグリーンサイドの父、Tigor。まだ愛娘の勝利を疑ってはいない。

そうこうしている内に、先にフェアウェイから打ったMicholeのショットはグリーンを捉えた。

バーディを狙うには遠いが、パーは問題なさそうな登りの25ft。






それを見て若干緊張感を増したような表情のSam-Alexosが続く。






きれいなアドレス。長い手足。

ゆったりとしたバックスウィングから理想的なトップが決まり・・・

戻した左足のヒラメ筋が躍動し・・・

短めのトップスからのぞく腹筋が収縮し・・・

栗色の髪が風をはらむ。






完璧ないつものスウィング。

父親のスウィングに似た軌道の残像とともにボールにアタックするクラブヘッド。






が、画面から聞こえてきたのは「ヴュシィッ~」という澄んだインパクト音とは似ても似つかない湿った音・・・







ジャギッ・・・






ゆがむSam-Alexosの顔。

信じられないものを見たようなTigorの表情。







そして一人、笑いを噛み殺すHimada。

が、その表情にはリベンジに成功した満足感だけでなく、何か寂寞の匂いさえも・・・・・・・・・・・・・・
















全米の涙を誘った衝撃の結末!



今、あの男の過去が暴かれる!!








なんと、あのビッグ・○ミック・オリジナルにて、現在好評連載中あの漫画の後釜として連載が決定!!!


舞台演出: はっぺぇ


テーマ曲:鼠先輩書き下ろし 「Poannaに首ったけ」













今年前半のコミック界の話題を独占中の「USO Women's Open」



連載に先駆け、明後日より先行早朝上映が決定!!



























アホや、しかし・・・
by saruzzie | 2008-06-26 00:38 | 普通