全米が震撼したっ!!
最終日の18番ホール 572y Par5 にまで持ち越された優勝争い
PING使いのディフェンディングチャンプ Angero Kabureta。最終組を一緒に回るのはRyoji ‘The Wedger’ Himada。
両者共に2アンダーで並び、72ホール目のティーショットに備える。
その二人の前方のフェアウェイではその時点での3位タイ、イーブンのTrevien Smellman が5番ウッドを手にセカンドのアドレスに入る。
つかの間の静寂 一瞬後の乾いた打球音。
そして
そして・・・
そして・・・・・・
キタ~~ッ!
アルバーーーーートローーーースゥーーーッ!!
一挙に3アンダーッ!!!
18番を囲んだギャラリーが拳を突き上げる。
「トレビア~~ンッ!!」
その時、20y先のフェアウェイでそれを見届けた同組のTigor Woosの目に炎が宿り、その手にはブレードの2番が。
Tigorもその時点でイーブン。
何かが起こる・・・ いや、この男が何かを起こすのは歴史が証明している。
全米が固唾を呑む
グリーンまでは243y カップの位置はエプロンから28y奥。
乾坤一擲 放たれたショットは完璧なハイドローの軌跡を描き、ゆるやかなフォローの風に揺れるピンフラッグの方向へ
“Be my baby.” 祈るように、と同時に、確信を持ったような口調のTigor。
が、その一秒半後にボールが着弾したのはなんとピンフラッグのスティックそのもの。弾かれたボールは無情にもグリーン横のラフだ。
飛び交う怒号 それを掻き消すように重なる悲鳴
18番を包み込む絶望感 天を仰ぎ膝から崩れ落ちるTigor
一人、状況を認識できず母の腕の中でニコニコとはしゃぐSam-Alexos
なんと神が最初にふるい落としたのはTigorだ。
となると、残るチャレンジャーは2人。
18番。一打目を林に打ち込んだAngeroは2打目、3打目もラフを渡り歩き4打目でようやくグリーンサイドバンカーへ。
終わった。
対して、一打目がラフのHimadaはセカンドでピンまで124yのフェアウェイへうまく運ぶ。
まだ終ってない。
今回、Pill NickelsonにインスパイアされたHimadaがバッグに入れたウェッジは7本。
48、54、60度のそれぞれバウンスが7度と11度のもの、それに加えて彼の祖国のメーカーのスペシャルウェッジ。
レポーターによるとヘッドには意味は不明だがDerundaという刻印がありロフトはおそらく70度以上との情報。
西に傾いた陽がHimadaの端正な顔の陰影を際立たせ、長い影をフェアウェイに写す。
キャディが間違えないようにとそれぞれ異なるレインボーカラーに塗装された7本のヘッド。
Himadaが手にしたのはYellow。
最後の挑戦者が最後のショットのアドレスに入り、再び訪れる静寂。
聞こえるのは鳥の鳴き声、風のさざめき、その風に乗って流れてくる波打ち際の子供の嬌声。
Himadaがスタンスを決める。
V1-Xに対してスクエアにセットされるヘッド・・・
ワッグルを2回・・・
多目のコックを入れたテークバックが開始されたと思う間もなく・・・ 腰が切られる。
しなるX-100!
きしむスパイク!!
うなるイエローヘッド!!!
白球を切り裂くようにソリッドコンタクトする2本目のスコアライン
ヴィシィッ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
全米が震撼した結末!
時代が覚醒させた一人の男の物語!!
第一章のカーテンは上がった。
アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネート!
助演: はっぺぇ(配役:ギャラリーその①)
テーマ曲:Kiyoshiro Himadano 書き下ろし 「い・け・な・い ウェッジマジック」
今年前半の話題を独占中の「Documentary Film - USO Open」
一般公開に先駆け、明後日より先行早朝上映が決定!!
現実は如何に?
・・・月曜の遅刻の理由、考えとかないとね